Vol.182 食と健康

しっかり食べてフレイル予防!

 フレイル予防には「栄養」「運動」「社会参加」の3つの柱が大切です。
 その中でも「栄養」にスポットをあてて、フレイルを招く要因の一つである「低栄養」にならないための食事のポイントをまとめてみました。

たんぱく質をしっかり摂ろう

 たんぱく質は筋肉や血液、骨など体をつくる主成分です。加齢によって筋肉をつくる力が低下してくるので、フレイル予防には欠かせない栄養素といえます。良質なたんぱく質が多く含まれる肉、魚、卵、大豆製品、乳製品を特に意識して食べるようにしましょう。
 手軽に摂るための工夫をご紹介します。

 
エネルギー不足に気を付けよう

 若い頃はメタボ対策でエネルギーを摂りすぎないように気を付けていた人も多いと思います。しかし、シニア世代になったらフレイル予防のためにエネルギーが不足しないようにすることが大切です。エネルギーが不足していると、せっかく摂ったたんぱく質も筋肉づくりではなく、エネルギーとして使われてしまいます。体重が減ってきていないか、定期的に測ってチェックしましょう。

いろいろな食品を食べよう

 健康を維持するのに必要なのは、たんぱく質やエネルギーだけではありません。いろいろな食品を組み合わせて食べることによって栄養状態を良好に保つことができ、フレイルの予防につながります。
 食事の基本は1日3回。1回で食べられる量が少なくて必要な栄養素を摂ることが難しい場合は、間食を摂って数回に分けて食べるのもお勧めです。

よく噛んで食べよう

 口の周りの筋肉も足腰の筋肉と同じように衰えていきます。噛む力が弱くなると、食事の量が減り、さらにやわらかくて食べやすいものばかりを食べがちです。すると、食事のバランスが偏りやすくなったりするため、低栄養のリスクを高めてしまうことに。
 食べる力を維持できるように、歯ごたえのあるものをよく噛んで食べるように心がけましょう。


人生100年時代。
今からフレイルに負けない体づくりに取り組みましょう‼

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