コンプライアンス

電話カウンセラーから~頻回通報者のパターンあれこれ 第156号メルマガ

コンプライアンス通報窓口には、複数回にわたって電話をかけてくる通報者がいます。
頻回ケースの中で、特に通報回数が多かった事例を紹介します。
いずれも50回以上通報が続いたケースです。
なぜ、何を求めて何度も通報してきたのでしょうか。

◆職場の改善すべき点に目が向くケース
上司や同僚の言動、所属部署の体制、パワハラと思われる言動など、自らが見聞き
して違和感を覚えたり、人を介して知った内容でおかしいと思ったりしたことなどを、
その都度通報してきました。

職場はこうあるべきだといった思いや、職場を改善したい気持ちが強いようで、
会社に具体的な対応を求めていました。

◆過去の職場の人に恨みを持っているケース
社員として通報してきていましたが、すでに退職していることを隠していたことがわかりました。
通報者が嫌な感情を抱いていた元職場の様々な人のことを罵ったり、
会社の方針について文句を言ったりといった内容が大半を占めていました。
自分がいかに有能で、よく仕事をこなしていたかといったことについても話しました。

◆個人的に気になることを伝えるケース
職場の上司への不満や同僚が抱えている困りごと、通報者の周りで起きている気に
なったことなど、様々な事象を通報してきました。

社内のコンプライアンス担当者と直接面談が行われた後には、その面談内容についても通報をしてきました。
会社や職場のために通報するというより、個人的に気になったことを伝えようとする傾向が見られました。

◆嫌な思いを吐き出すケース
職場で嫌な思いをするたびに、電話をかけてきました。
嫌な思いをした内容を詳細に話しました。
話した内容は全て会社に伝えることを希望しましたが、
会社に対応を求めるというよりは、嫌な思いを吐き出したい思いが強いようでした。

いずれのケースも、通報者には職場に話を受け止めてくれる相手がいないようでした。
コンプライアンス通報窓口では、このような方々からの通報もその都度真摯に向き合い、応対しています。

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