Vol.126 食と健康

お酒とじょうずに付き合う

<Q>
 コロナが5類になり、飲む機会が増え、つい飲み過ぎて二日酔いを経験しました。友人は肝臓を鍛えろと言いますが、肝臓によい食べ物や、二日酔いにならない飲み方はありますか。

<A>
 二日酔いとは、お酒の飲み過ぎが原因で、翌日になっても頭痛や吐き気、めまい、食欲不振、不快感が残ることをいいます。アルコールの代謝を主に担う肝臓は、内臓の中で最も大きい臓器で、「肝心かなめ」の重要な働きを黙々とこなしています。働き者の肝臓は鍛えるものではなく、いたわるものです。

 肝臓の修復には、たんぱく質の摂取が不可欠になります。肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質が摂れる食事をきちんと食べましょう。さらに十分なビタミン、ミネラルの補給も大事で、野菜や海藻、果物をしっかり摂ります。ビタミンの中でも特にビタミンB1は、アルコールを摂取すると消費量が増えるので、普段から不足しないように摂取したい栄養素です。脂の少ない豚肉や納豆、きのこ類、玄米、そばなどに含まれています。

 お酒を楽しく飲んで健康に過ごすには「じょうずなお酒の飲み方」が大切です。注意したいポイントをいくつかご紹介しましょう。

 いずれにしても、翌日までお酒が残っているのはつらいですね。肝臓はアルコールを分解するためにたくさんの水分を必要とします。二日酔いで起こりやすい頭痛も水分不足が原因。就寝前には水分をしっかり摂りましょう。健康のためには、お酒の量はほどほどに、おいしく飲むお酒にしたいものです。