Vol.34 食と健康

気をつけて、夏の終わりの体調不良!

Q:季節が変わる9月にはいつも何となく体調不良を感じます。食欲がなく、胃もたれもあります。どのような食事をすれば乗り切れますか。

A:夏の疲れの影響が、気温や天候が変化する季節の変わり目に出ることがありますね。疲労感やだるさ、食欲不振など、さまざまな不調として現れ「秋バテ」「残暑バテ」などと呼ばれています。

暑い夏の間、ついつい冷たい食べ物、飲み物を摂りすぎたり、のどごしがよい麺類や果物だけで済ませたりする習慣が一因です。このような習慣が続くと慢性的な栄養不足や冷えからくる内臓機能の低下により胃腸の働きが悪くなり、体力が低下し「秋バテ」を招きます。また、冷房の影響による自律神経の乱れも体調不良や食欲不振につながります。

■秋バテ対処の食事のポイント
<冷たいものを控え、温かい食事で消化機能の回復を>
飲食物は常温か温かいものにし、体を温める食品を摂りましょう。
しょうがやねぎ、ニラ、かぼちゃ、大根やにんじんなどの根菜類がお勧めです。

<栄養豊富な食事で体力の回復を>
1日3食バランスのよい食事を心がけ、いろいろな食品を食べましょう。
疲労回復効果のあるビタミンB1を忘れずに。豚肉、大豆製品、青魚、種実類に多く含まれます。

<体をいたわった消化のよい食事を>
食欲不振や胃もたれがあるときは消化のよい食事で胃腸の負担を減らしましょう。
おかゆ、うどん、卵、鶏のささみ、牛や豚の赤身のひき肉、白身魚、温かい牛乳、ヨーグルト、豆腐、納豆、軟らかく煮た野菜(キャベツ、白菜、かぶ、じゃがいも、里芋、ほうれん草、ブロッコリーなど)がお勧めです。

また、食事はゆっくりとよく噛んで、楽しみながら摂ることも大切です。
夏の疲れは早目に対処して、残暑を乗り切り、元気な食欲の秋を迎えてください。