Vol.25 メンタルヘルス

テレワークで「つながる感覚」を作り出す

新型コロナウイルス感染拡大のために生活や働き方が大きく変わった2020年。今年は様々なことが「元に戻る」ではなく、変化を受け入れて前に進むことになりそうです。

ダイヤル・サービスの電話相談窓口にはテレワークをしている方々から「休日なのにSNSで仕事の連絡が入る」という不満や、「上司からチャットで『自分で考えろ』と言われるが、質問もできず孤島にいるようだ」という不安の声が届きます。インターネットを介した「文字(文章)でつながる感覚」が当たり前になる中、その感覚が仕事にも影響し、プライベートとの境界線がなくなっているように思います。

インターネットを介した「文字(文章)でつながる感覚」は、自分の中だけのイメージです。例えば、有名人のSNSのフォロワーになると、一方通行であったとしても「つながる感覚」を抱く人がいます。また、今はつながっていないが、いつでもアクセスすればつながれるとイメージを膨らませることもできます。つまり、だれかとつながりたい「タイミング」はその人次第なのです。
先述した「休日に業務連絡」をする上司は、自分が気づいたタイミングで発信したのかもしれません。また、「自分で考えろ」と言った上司は「質問したければ君のタイミングでいつでもチャットしてくればいい」と思ったのかもしれません。

テレワークの課題としてコミュニケーション不足が指摘されます。総務省の平成30年版情報通信白書によると、企業に行った「テレワーカーのコミュニケーション確保のための対策」調査では、ビデオ会議システムとチャットの導入でコミュニケーション不足を解消しようとしている企業が多い結果となりました。コロナ禍でさらに導入は促進されているでしょう。

しかし、現状は一人暮らしで在宅勤務をしていると「今日1日、誰とも会話をしなかった」と言う声もあります。チャットやメールで同僚と連絡を取っていても仕事上の連絡にとどまり、雑談や愚痴などを言える機会が減りました。職場の対人関係は「日頃の関係性」が影響します。物理的距離が離れると、心の距離も広がっている可能性があります。

そこで、テレワークで「つながる感覚」を良好なものとするために、「日頃の関係性」を見直す3つのポイントをご紹介します。

 1.「安心感」 常に見守ってくれているという感覚です。

 2.「応答性」 すぐに適切な反応をしてもらえると関係性が深まります。

 3.「共感性」 気持ちを汲み取ってもらえると信頼感が高まります。

これらを意識してチャットやメールの対応をすると、これまで以上に「つながる感覚」が醸成されると思います。職場ではもちろんのこと、家庭や大切な人との関係でも心がけてみてはいかがでしょうか。


2021年2月18日up