Vol.22 メンタルヘルス

テレワークと森林浴

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークが急速に広がりました。ただ、ICTを活用した在宅勤務という働き方は従業員にとってメリットばかりではなく、デメリットもあります。

自宅が仕事場になることで、オンとオフの切り替えが難しく、リラックスできる時間や空間が失われます。上司や同僚と直接顔を合わせる機会が少なくなり、業務上のコミュニケーションの滞りや不足が生じる可能性があります。通勤がなくなると、歩く時間が減って運動不足になります。働く環境や生活リズムがこれまでの働き方から変化し、結果として精神的な不調をきたすこともあります。
このような様々なストレスを解消し、心身を整えるために、森林浴がお勧めです。

日本では、1982年、林野庁によって「森林浴」という言葉が提唱されました。ここ数年は「Shinrin-Yoku」として欧米でも大きなブームになっているようで、森林セラピーや自然療法として医療現場でも取り入れられています。森林浴には、森の中で歩いたり、座ったり、寝たりするだけで、リラックス効果や健康効果があり、さまざまな実験によって科学的な根拠が検証されています。森林浴の効果には、次のようなものがあるようです。

・ストレスホルモン「コルチゾール」の濃度減少
・血圧の低下
・ストレス時に高まる交感神経の抑制
・リラックス時に高まる副交感神経の高進
・脳活動の鎮静化

都市部に住んでいると、森林には縁がないと思いがちですが、例えば、「森林浴の森 日本100選」にも選ばれている明治神宮の森が東京都心にあるように、自宅近くにも緑豊かな公園や遊歩道、雑木林などがあるかもしれませんので探してみてください。時には旅先で休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」という働き方を取り入れるという方法もありますね。

森林浴は、働く私たちのセルフケアとして気軽に始められるストレス解消法です。休日や仕事の合間に取り入れてみませんか。

※参考書籍:『森林浴はなぜ体にいいか』宮崎良文著(文春新書)

2020年11月19日up