Vol.166 食と健康

尿酸値を下げる食生活のススメ!

適正体重をキープしよう

 肥満は尿酸の排泄を低下させてしまいます。「尿酸=プリン体」というイメージがあるかもしれませんが、実は肥満の人にとって尿酸値を下げる方法の第一は「減量」です。よく噛んで、ゆっくり食べて、腹八分目を意識して、食べすぎを防ぎましょう。
 肥満を改善すれば、高血圧、糖尿病、脂質異常症など、ほかの生活習慣病の改善も期待できて、まさに一石二鳥といえます。

プリン体の多い食品に気を付けよう

 プリン体はほとんどの食品に含まれているため、気にしすぎると栄養のバランスがくずれてしまいます。バランスのよい食事を基本に、プリン体を多く含む食品は「ときどき少量を」楽しむようにしましょう。

アルコールを控えよう

 「プリン体が多いビールを控えていれば、焼酎やウイスキーを飲んでも大丈夫!」といった声をよく耳にします。ビールだけが悪者と思われがちですが、プリン体の量に関わらず、アルコール自体に尿酸値を上昇させる働きがあるので、大丈夫とはいえません。どんな種類のアルコールでも飲み過ぎないことが第一です。ゆっくり飲む、水分を一緒に摂る、休肝日を作るなど心がけてみてください。

水分を十分に摂ろう

 水分をたくさん摂ると尿の量が増え、尿酸が排泄されやすくなります。尿量をしっかり確保するために必要な水分は1日2リットル以上です。水、お茶などをこまめに飲みましょう。炭酸飲料やジュースなどは尿酸値を上げてしまうので控えめに。
また、牛乳やヨーグルトなどの乳製品も尿酸の排泄を助けてくれます。目安量は1日コップ1杯程度です。

アルカリ性の食品を摂ろう

 尿酸は酸性の液体に溶けにくいという性質があります。そのため、さらに効率的に尿酸を尿として排泄させるには、なるべく尿をアルカリ化することが大切です。尿のpH値は普段の食事の内容によって変化するので、アルカリ性の食品を積極的に摂るようにします。代表的な食品は、野菜、海藻、きのこ類です。


食生活の見直しは、高尿酸血症対策の第一歩です。
できることから始めてみましょう‼