第78号:「ハラスメントと学習性無気力」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ホットライン通信第78号◆
 「ハラスメントと学習性無気力」    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
                                                     2015年3月25日
メールをご覧いただいている皆様へ

桜前線が北上しています。皆様のところでは開花宣言はありましたでしょ
うか。

このメールは、主としてダイヤル・サービス株式会社の通報・相談窓口を
ご契約いただいている企業のご担当者様、お名刺交換させていただいた方、
セミナーにご参加いただいた方にお送りしております。

企業の持続的な発展や価値を高めるCSR活動に役立つ弊社ならではのトピ
ックス情報や、通報・相談窓口からのホットな情報をお知らせいたします。
ホットライン通信のバックナンバーは以下よりご覧ください。
https://www.dsn.co.jp/mailmagazine/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◇◆ホットライン通信からのお知らせ◆◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.「CSR・コンプライアンス集中研修(全6回)」のご案内

企業のCSR・コンプライアンス担当として知っておくべき基礎知識から最新
のトレンドまでを、短期集中で身につける講座です。

○日時:4月9日、16日、23日、5月14日、21日、28日 
    いずれも木曜日、15:00~17:00
○内容:CSR・コンプライアンスの最新理論、情報セキュリティ、
        ソーシャルメディア対策、消費者・消費者団体との関係構築、等
○講師:株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ
       代表取締役 藤井 裕之氏    
○場所:ダイヤル・サービス株式会社 会議室(千代田区三番町)
http://www.dsn.co.jp/company/outline/map.html
○参加費:1名様 全6回 32,400円(税込)              
○申込み締切:4月7日(火)
https://www.dsn.co.jp/seminar/details/20150409/
○主催・お問い合わせ:
    ダイヤル・サービス株式会社 CSRセミナー事務局
    (担当:山戸・中嶌) Tel 03-6238-7101  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◇◆電話カウンセラーから◆◇
<ハラスメントと学習性無気力>    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ダイヤル・サービスのメンタル相談窓口には、日々ハラスメントに関するご
相談が寄せられています。その中で「こんなふうに感じる私のほうがおかし
いのでしょうか」「これをハラスメントと思う私が間違っているのでしょう
か」という相談者の言葉を耳にすることが少なくありません。
ときには、受け取り方が極端だったり、被害的になりすぎていると思われる
ケースもあります。しかし、大半はとてもつらい状況にあることが伝わって
きますし、「自分のほうがおかしいのではないか」と思い悩む相談者の様子
に、相談員も切なくなるほどです。

ハラスメントの被害者はなぜそこまで自責的になってしまうのでしょうか。
もともと自分に自信がなく、自己肯定感が低いから、そこにつけこまれて被
害にあうのだろう、と思われるかもしれませんね。
ところが、そのようなケースは多くありません。
元気で明るく生き生きと仕事をしていた方が、ハラスメントにあい、そのた
めにメンタルヘルス不調に陥ったりするのです。

ハラスメント行為に対し、最初は反論や抵抗を試みていても、繰り返される
否定的な言動や存在をないがしろにされる経験など、理不尽で出口の見えな
い状況に陥ると、やがて人は無気力な状態になります。「何を言っても通じ
ない」、「抵抗してもムダ」、「頑張ってもどうにもならない」、「誰も助
けてくれない」ということを、身をもって学習してしまい、諦めや絶望の中、
無駄なエネルギーを消耗しない方法をとるのです。この過程や状態を「学習
性無気力」といいます。

さらに「自分が間違っている」「相手のいうことはもっともだ」と考えるよ
うになれば、怒りや失望、疑問を感じることすらなくなります。
こうして 一見無抵抗で、何も感じていないように見えるハラスメント被害者
ができあがるのです。
児童虐待やDVに関する悲惨なニュースを見聞きし「なぜ逃げ出さなかったの
だろう」とか「反撃すればよかったのに」と不思議に思ったことはありませ
んか。これらも同様の経過をたどり学習性無気力状態に陥っていたと考える
と、説明がつくでしょう。

何かに怒ったり、反対したり、抗ったりするにはたくさんのエネルギーを使
います。それが功を奏しないとき、省エネモードに切り替えるのは生き物と
して自然なことでしょう。そして嵐が過ぎ去るのを待つのは選択肢の一つと
して有効かもしれません。
しかし、やっかいなことにこの嵐(=ハラスメント)は、簡単には去ってく
れません。なぜなら、ハラスメント行為者の多くは、自分がハラスメントを
しているという自覚がないため、言動を変えることがほとんどないからです。
また、相手の反応を楽しむというより、自分のストレス発散を目的としてい
る(意識していないにせよ)ため、相手が抵抗しようがしまいが、反応がお
もしろかろうがなかろうが、ハラスメントを続けることに変わりはない、と
いうことも理由の一つにあるでしょう。

このようなことを考えれば、ハラスメントは当事者間の問題ではなく、第三
者が介入すべき深刻な事態であることがわかるのではないでしょうか。
被害者が必死に火の粉を振り払おうとしていることに気がついたら「様子見」
をするのではなく、「被害者が無気力状態に陥る前に介入する」こと。これ
がハラスメントによるメンタル不調者を出さない方法です。
ハラスメント被害の当事者だけでなく、周囲でそれに気づいた人が相談窓口
を利用するのも役に立ちます。ハラスメントが起こっている状況を見て見ぬ
振りをし続けることも心理的負担が大きいからです。
安心して業務にあたれる職場環境を、職場の全員で作り、守っていきたいで
すよね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  内部通報制度の外部窓口、職場のセクハラ・パワハラ・人間関係などの
  外部相談窓口についてのお問い合わせは、
  ダイヤル・サービス(株)営業部(担当:軍司)までご連絡ください。
□■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ダイヤル・サービス株式会社
  ホットライン通信編集部
 〒102-8018 
 東京都千代田区三番町6-2  三番町弥生館4階
 Tel 03-6238-7101 Fax 03-6238-7102
■法人向け通報・相談サービスの情報はこちら
 https://www.dsn.co.jp/services/
■ダイヤル・サービスの情報はこちら
 http://www.dsn.co.jp/?lfcpid=1
 https://www.facebook.com/dialservice
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□