第62号:「PDCAサイクルからコンプライアンスを考える」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ホットライン通信第62号◆
  <PDCAサイクルからコンプライアンスを考える>     
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
                                                     2013年11月25日
メールをご覧いただいている皆様へ

朝晩めっきり冷え込むようになりました。温かな鍋料理がおいしい季節です。
皆様はいかがお過ごしですか。

このメールは、主としてダイヤル・サービス株式会社の通報・相談窓口を
ご契約いただいている企業のご担当者様、お名刺交換させていただいた方、
セミナーにご参加いただいた方にお送りしております。

企業の持続的な発展や価値を高めるCSR活動に役立つ弊社ならではのトピ
ックス情報や、通報・相談窓口からのホットな情報をお知らせいたします。

ホットライン通信のバックナンバーは以下よりご覧ください。
https://www.dsn.co.jp/mailmagazine/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◇◆電話カウンセラーから◆◇
  <PDCAサイクルからコンプライアンスを考える> 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
企業が行う一連の活動において、Plan-Do-Check-Actという観点からその
活動を管理するフレームワーク(PDCAサイクル)を活用している企業も多い
かと思います。PDCAサイクルの考え方においては、単に計画にのっとった実
行をするだけでなく、実行後に「Check(評価)」および「Act(改善)」を
実施することが重要視されています。この「Check」「Act」という役割がし
っかり機能しない場合、その活動は停滞し、PDCAサイクル自体が形骸化して
しまうというケースもあるようです。こうしたPDCAサイクルをコンプライア
ンス推進活動に取り入れ、コンプライアンスマインドの醸成、推進活動の見
直しや改善につなげている会社も少なくありません。

ダイヤル・サービスのコンプライアンス通報窓口でも、時折、「通報した後、
調査が入り、いったんは上司のひどい言動がおさまったが、またひどくなっ
てきた」「以前通報されて注意を受けたのに、また不正行為をしている人が
いる」といった通報を受けることがあります。通報者は、「またひどくなっ
た」「また不正行為をしている」という、「また」の部分に、とても憤りを
感じているようです。このようなお電話をいただくと、会社としてしかるべ
き対応をしたにもかかわらず、時間の経過とともに元の状態に戻ってしまう
のはとても残念なことだと感じます。コンプライアンス推進活動においても、
やはり「Check」や「Act」という役割をしっかり機能させる必要があると思
います。

例えば「セクハラ」という事案で考えてみましょう。
まず、「Plan」「Do」として、全従業員にセクハラ防止教育を実施します。
次に、「Check」として、無記名アンケートを実施したとしましょう。
そこで、セクハラが発生していることが判明しました。
当然、その事案に対する対応(詳細調査、事実確認、処分等)を行います。
ですが、それで終わりではありません。
「Act」として、なぜその事案が起こってしまったのか、どうすれば再発し
ない仕組みとなるか検討し、それを具体的な行動計画に落とし込む――
それが、次の「Plan」です。
その「Plan」に基づいた「Do」を行い、そして「Check」として再度無記名ア
ンケートを実施しました。
セクハラ事案は発生していません。
ですが、それで終わりにしてよいのでしょうか。
無記名アンケートではセクハラ事案の発生は認められませんでしたが、もし
かするとそれは、無記名アンケートでは告発できない風潮が出来てしまって
いるからかもしれません。
「Check」は現状の方法だけで十分なのだろうか――そう考え「Act」を行う
と、前回と同じ「Plan」にはならないはずです。
PDCAサイクルは、何度も繰り返すものですが、「Check」「Act」が機能せず、
同じ「Plan」のままでいると、ただ漫然と「Do」をこなすだけの活動となり、
結果として、従業員のコンプライアンスに対する意識は薄れてしまうのでは
ないでしょうか。

コンプライアンスマインドの定着のために、PDCAサイクルを形骸化させない
よう活動内容を検討し続け、変化(進化)し続ける――これからのコンプラ
イアンス部門には、そのための工夫と根気強さが必要となるのかもしれませ
ん。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  内部通報制度の外部窓口、職場のセクハラ・パワハラ・人間関係などの
  外部相談窓口についてのお問い合わせは、
  ダイヤル・サービス(株)営業部(担当:軍司)までご連絡ください。

□■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ダイヤル・サービス株式会社
  ホットライン通信編集部

 〒102-8018 
 東京都千代田区三番町6-2  三番町弥生館4階
 Tel 03-6238-7101 Fax 03-6238-7102

■法人向け通報・相談サービスの情報はこちら
 https://www.dsn.co.jp/services/
■ダイヤル・サービスの情報はこちら
 http://www.dsn.co.jp/
■メール配信の停止、配信先変更などのご連絡は
 本メールへ返信してください。
 本メールを転送することに制限はありません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□