第35号:通報から見えるサービス残業の現状

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◆ホットライン通信第35号◆
「通報から見えるサービス残業の現状」
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2011年8月25日
メールをご覧いただいている皆さまへ

節電のために様々な工夫や我慢が求められたこの夏も終わりを告げようと
しています。
皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。

このメールは、主としてダイヤル・サービス株式会社の通報・相談窓口を
ご契約いただいている企業のご担当者様、お名刺交換させていただいた方、
セミナーにご参加いただいた方にお送りしております。

企業の持続的な発展や価値を高めるCSR活動にお役立て頂けるよう、
弊社ならではのトピックス情報や、通報・相談窓口からのホットな情報を
お知らせいたします。

(ホットライン通信のバックナンバーは以下よりご覧ください)
https://www.dsn.co.jp/mailmagazine/

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◇◆電話カウンセラーから◆◇
「通報から見えるサービス残業の現状」
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企業倫理の通報窓口には、「サービス残業をさせられている」という訴えが
多く入ります。労働基準監督署では、サービス残業(賃金不払残業)とは、
「所定労働時間外の労働に対して、支払うべき賃金や割増賃金が支払われな
いこと」と定義しています。所定労働時間外に労働を強いられ、なおかつ賃
金も支払われないとすれば、労働者にとっては、精神的にも体力的にもかな
りの負担になります。これは深刻な問題だと感じます。

厚生労働省も、長時間労働(サービス残業の場合が多い)が過労死、過労自
殺を引き起こす大きな原因になるという考えで、サービス残業解消のため様
々な対策を取っています。労働基準監督署も取り締まりを強化しています。
サービス残業については、企業もそれぞれに取り組みをしていると思います
が、実際はなかなかなくならないというのが現状ではないでしょうか。

~通報窓口に入るサービス残業の事例~

・上司から「残業が多い」と指摘されるため申請しづらくなり、サービス残
業をしている。
・上司が仕事の話をする際「退勤のタイムカードを押してから来て」と言う。
・上司が休日出勤し、タイムカードを押さずに業務をしていた。それを見た
さらに上の上司が「ありがとう」と言っていた。
・上司から所定労働時間外に仕事を頼まれ、残業の指示だと思い仕事をして
いた。しかし、翌日上司から「作日の業務は残業にならないから」と言わ
れた。

通報をお聴きしていると、経費削減のために、上司(管理職)が、サービス
残業を強要するという訴えもあるのですが、部下は、所定の労働時間内では
終わらないような仕事量を抱えている人が多く、やむをえず自らの意思でサ
ービス残業をしていることも少なくありません。「残業代を減らすこと」だ
けが先走っていると感じられるような通報もあります。上司は、「残業する
な」と言うだけで、終えられない分の仕事をどうするのかなど、具体的な指
示もなく、目の前でサービス残業をしている部下を黙認しているという話も
多く聴きます。部下がどれだけ業務の負担が大きいかということに目を向け
ようとせず、何も状況を改善しようとしない。このような上司の部下への無
関心な態度が、部下の不満を増大させてしまっているように感じます。

一方で部下も、上司に対して、「この業務はどれくらいの時間を掛けて良い
のか」、「手分けをしてやって良いのか」など、相談していないこともあり
ます。このように、上司と部下の双方が、残業を減らすための具体的な話が
されていないように感じます。このようなことから、上司と部下のコミュニ
ケーション不足が、所定時間外の労働(残業)、サービス残業を増やす原因
のひとつになっているように感じます。

~改善のポイントはコミュニケーション~

職場では、残業、サービス残業を減らすために、業務の見直しなどがされて
いるかもしれませんが、その際、経営、管理職など上の立場の方だけで判断
し見直しをするのではなく、上司と部下が話し合い、現場の従業員の意見を
聞きながら案を出していくということが有効な方法だと思います。従業員は、
現場の状況にとても詳しいものです。余分だと感じる業務、業務を効率よく
行う方法を知っています。また、従業員は会社の大事な場面で意見を聞かれ
るということにより、会社や上司に信頼されていると感じ、モチベーション
が上がるうえに、業務に、より協力的になるという良い効果も期待できます。
そして、皆で話し合うということは社内、部内のコミュニケーションを円滑
にすることにもつながります。上司と部下の関係が良くなり、効率的に業務
が遂行できれば、働きやすい職場環境となり、会社にとって、良い影響が出
てくるはずです。

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