第33号:セクハラと噂 ~被災者からの風評被害相談を通して~

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◆ホットライン通信第33号◆
「セクハラと噂 ~被災者からの風評被害相談を通して~」
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2011年6月24日
メールをご覧いただいている皆さまへ

しとしとと降る雨に紫陽花(あじさい)の花がますます美しく見える今日
この頃です。
皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。

このメールは、主としてダイヤル・サービス株式会社の通報・相談窓口を
ご契約いただいている企業のご担当者様、お名刺交換させていただいた方、
セミナーにご参加いただいた方にお送りしております。

企業の持続的な発展や価値を高めるCSR活動にお役立て頂けるよう、
弊社ならではのトピックス情報や、通報・相談窓口からのホットな情報を
お知らせいたします。

(ホットライン通信のバックナンバーは以下よりご覧ください)
https://www.dsn.co.jp/mailmagazine/

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◇◆ホットライン通信からのお知らせ◆◇
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◆トータルCSRサービス「I-SAC(アイザック)」のご紹介

ダイヤル・サービス(株)と、(株)コンプライアンス・コミュニケーションズ
が共同し、新たなトータルCSRサービスを始動いたしました。

○トータルCSRサービス「I-SAC(アイザック)」とは…
従来の外部通報窓口にとどまらず、企業のリスク分析や制度構築のコンサル
ティング、実際に事故が発生した場合の緊急対応のアドバイス、コーディネ
ートを含めた、トータルなリスクマネジメントを実現いたします。

○I-SAC(アイザック)サービス内容
A.トータルリスクマネジメントコンサルティング
B.外部通報窓口制度
C.CSR月例研究会 (6/27開講)
D.社内広報・啓蒙ツール作成・社内意識調査
E.ビジネスコンプラインス検定
F.各種研修・講演会実施

○お問い合わせ
ダイヤル・サービス(株) 営業部 (担当:高田・森越)
Tel  03-6238-7101

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◇◆電話カウンセラーから◆◇
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セクハラと噂 ~被災者からの風評被害相談を通して~

東日本大震災後、ダイヤル・サービスの相談窓口には、被災者の方々から多
くのご相談を頂きました。その中で、ある相談者が、「東京で働いている家
族が、職場の人から『放射能がうつるから福島に帰れ!』と言われた。私達
は、地震、津波、放射能に加えて、風評被害にもあっている!」と叫ぶよう
におっしゃったのが、心に残っています。風評(噂)による被害が起こって
いることは知っていましたが、実際に被害にあわれている相談者の声を聞き、
よりいっそう私たちにできることはないかと考えさせられました。

ところで、噂による被害はセクハラとも関わりがあります。これまで相談を
受けた経験から、セクハラに関わる噂には3種類あるように思います。

1.噂そのものがセクハラである場合です。日本で最初のセクハラ訴訟は、
「上司が部下を妬み、ふしだらな女である等々の噂を流した」という内
容でした。

2.相談窓口が悪い噂の対象になる場合です。「セクハラを相談窓口に訴え
た人が不利益を受けた」「相談窓口は形だけだ」等の噂があり、被害者
が相談をためらうことがあります。相談窓口がきちんと対応をしていて
も、このような噂が生じる場合があります。

3.会社がセクハラに対応した後、被害者に悪い噂が立つ場合です。「たい
したセクハラでもないのに、○○さんが大げさに訴えたせいで△△さん
が飛ばされた」「本当は○○さんから誘ったんじゃないの」等々の噂が
立ち、被害者が会社にいづらくなることがあります。また、このような
悪い噂が立つのではないかという不安から、被害者が会社への相談をた
めらう場合もあります。

1については、セクハラの基礎知識としてご存知の方も多いと思います。
2、3は見過ごされがちですが、相談窓口の信用を落とし、リスク防止機能
を損ねることにつながる重要な問題です。今回は、2、3の噂を防止するた
めにはどうしたらいいか、考えてみたいと思います。

噂は、「不安」な状況下で、皆が関心を持つ「重要な事柄」について、「あ
いまい」でよくわからない時に生じやすいと言われています。
今回の震災では、日本全体に「不安」が蔓延する中で、原発事故という
「重要な事柄」が起き、情報が交錯し事実が「あいまい」であったことが風
評被害につながったと考えられます。
セクハラの場合を考えてみると、セクハラは従業員にとって興味をそそられ
る「重要な事柄」です。そして、被害者のプライバシー保護の点から、詳細
な情報が伝えられることがなく、事実は「あいまい」なままです。そこに、
雇用不安、職場の人間関係が円滑でないなどの「不安」要素がある時、噂が
広がりやすくなると考えられます。
噂を拡大させないためには、「正確な情報を知る・伝える」ことが大切です。
セクハラの場合には、前述したように、正確な情報を伝えることはできませ
んが、噂を最小限に食い止めるために次のような予防策が考えられます。

○定期的に相談件数、処分内容(行為者・被害者が特定されないよう配慮す
る)、相談内容(被害者の同意が得られた場合のみ)を従業員に伝える。
相談窓口がきちんと機能していることを知らせることになり、相談窓口へ
の信頼感が高まる。
○研修等で、「噂によって、被害者に相談意欲を失わせ、被害者を精神的に
追い詰める等の2次被害が起こる可能性がある」(誰でも間接的な加害者
になりうる)ことを意識してもらう。
○対応後の被害者フォローを手厚くする。定期的に連絡を取り、噂等の悪影
響が生じていないか確認する。

以上のような予防策を取ったとしても、噂を完全に防止することはできませ
ん。しかし、個々人に「噂に乗ってはいけない、間接的な加害者になっては
いけない」と意識させ、噂に歯止めをかけることが大切です。
対岸の火事を眺める傍観者だと思っていたら、実は自分が火をつけてまわっ
ていたということにならないよう気をつけたいものです。

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内部通報制度の外部窓口、職場のセクハラ・パワハラ・人間関係などの
外部相談窓口についてのお問い合わせは、
ダイヤル・サービス(株)CSRコンサルティンググループ
(担当:高田・山戸)までご連絡ください。

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