第113号:<通報から見える不正のトライアングル>

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ホットライン通信第113号◆
<通報から見える不正のトライアングル>
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2018年2月23日
メールをご覧いただいている皆様へ

梅のつぼみがほころぶ季節となり、春の訪れが待ち遠しい今日この頃です。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

このメールは、主としてダイヤル・サービス株式会社の通報・相談窓口を
ご契約いただいている企業のご担当者様、お名刺交換させていただいた方、
セミナーにご参加いただいた方にお送りしております。

企業の持続的な発展や価値を高めるCSR活動に役立つ弊社ならではのトピ
ックス情報や、通報・相談窓口からのホットな情報をお知らせいたします。
ホットライン通信のバックナンバーは以下よりご覧ください。

https://www.dsn.co.jp/mailmagazine/

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◇◆ホットライン通信からのお知らせ◆◇
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◆第29回CSRセミナーのご案内
「グローバル内部通報制度の構築と運営のポイント」

グローバル化の進展とともに、海外子会社の不正や不祥事が日本本社にも
大きな影響を与えるようになってきました。
今セミナーでは、海外の通報制度の構築のポイントと、通報があった際の
理想的な対応や失敗例などを交えて、具体的な対応方法についてお話いた
だきます。
また、企業事例として「中国・アセアンエリアでの内部通報制度の運用状況」
についてもご紹介いただきます。

○日時:4月13日(金)13:00~16:00(開場12:30)
○場所:アルカディア市ヶ谷 5階穂高(千代田区九段下)
http://www.arcadia-jp.org/access.html
○講師:西垣 建剛氏(ベーカー&マッケンジー法律事務所 弁護士)
服部 春樹氏(イオン株式会社 企業倫理チーム リーダー)
○定員:80名
○参加費:1名様 3,240円(税込)
○申込み締切:4月6日(金)
URL : https://www.dsn.co.jp/seminar/details/20180413

○主催・お問い合わせ:ダイヤル・サービス株式会社 CSRセミナー事務局
(担当:山戸・高田) Tel 03-6238-7101
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◆ダイヤル・サービス「企業倫理ホットライン」のご紹介

ダイヤル・サービスは電話相談事業のパイオニアである経験とノウハウを活かし、
まだ公益通報者保護法が施行される前、2003年1月より内部通報制度の外部窓口
「企業倫理ホットライン」を運営しています。
消費者庁が2016年12月に改定した「公益通報者保護法に関する民間事業者向け
ガイドライン」では、より通報者保護が求められているとともに、外部窓口の
活用を勧めています。
弊社では通報者のプライバシーに配慮しながら、できるだけ通報しやすいよう
敷居を低くして正確に企業につなぐ外部窓口の役割を果たして参ります。

現在は、海外の通報制度構築が各企業様にとって課題となっています。
内部通報制度でも個人データを扱う関係から、2018年5月25日から適用が開始
されるEU圏の一般データ保護規則(GDPR)が規定する個人データの取り扱い
については遵守する必要があります。弊社では、全世界に弁護士事務所を保持、
またはネットワークしている弁護士事務所との協業を通じて、海外子会社の
通報制度構築・運営サポートも行っております。

日本国内はもちろん、海外のグループ会社全体にかかるコンプライアンス経営
を進めるうえで、ダイヤル・サービスの企業倫理ホットラインをご活用くださ
いませ。

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◇◆電話カウンセラーから◆◇
<通報から見える不正のトライアングル>
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ダイヤル・サービスのコンプライアンス通報窓口では、会社で起きた問題に
ついての内部通報を受けています。その内容は労務問題、人間関係、
ハラスメント、違反・不正問題など多岐に渡っています。
その中でも、期待されているものの1つが「不正」に関わる通報です。
近年、企業の存続をも脅かすような不正事件が相次いで発生しており、
内部通報が早期発見の重要手段です。
人が不正を行う仕組みについては、米国の組織犯罪研究者ドナルド・R・クレッシー
による「不正のトライアングル」という理論が広く知られています。
この理論で、不正は3つの要因「動機」「機会」「正当化」が揃った時に発生
するとされています。

「動機」とは、自分の問題あるいは業務上の問題を解決するためには、
不正をやるしかないと考えることです。
<例:借金がある、ノルマを達成できない等>

「機会」とは、不正行為をやろうと思えばできてしまう仕組みや職場環境
のことです。
<例:上司の伝票チェックが甘い、発注者と承認者が同じ等>

「正当化」とは、不正をやっているという感覚を超えて不正行為を正当化
してしまうことです。
<例:一時的に借りただけ、少しくらいなら問題ない等>

窓口では、不正に関する通報が入った場合、後に会社が調査するにあたって
必要と思われる情報をなるべく多く取得できるよう、通報者からの話を聴きながら、
できる限り質問をおりまぜます。不正の日時・場所・金額・関係者など具体的な
情報、証拠となる情報の有無、通報者以外の目撃者の有無などです。
そして、通報者の話を深く聴いていくうちに、「動機」「機会」「正当化」
に該当する背景が見えてくることがあります。
「動機」になり得る不正当事者の私生活や職場での状況、「機会」になり得る
社内ルールの盲点やチェック機能の甘さ、「正当化」に至る倫理観の相違等です。
窓口では、これらの情報が取得できた場合、企業側の今後の対応に役立つと考え、
併せて報告しております。

通常、調査した結果、不正が事実であれば、当事者への処分および再発防止策が
整備されます。しかしながら、不正の事実が確認されなかった場合でも、
安堵して終わるのではなく、通報があったことを良い機会と捉えて、未然防止の
対策を講じることが会社のコンプライアンス体質強化に繋がるのではないでしょうか。
要因3つのうち1つでも無くせばトライアングルが成り立たくなり、不正が起こる
可能性は小さくなるといわれています。

企業が、要因3つのうち最初にできることは、「機会」を小さくしていくことで
しょう。
不正しようとしている人に「いつかは必ず発見されてしまう」と思わせるような
仕組みや環境の整備です。例えば、発注者と承認者を必ず別にする、
社内規則・社内ルールの改善や定期的な見直し、抜き打ちの検査など様々な対策が
考えられます。
そして、これらの対策を実施していることを役員や従業員に周知することが、
啓蒙に繋がります。
「動機」に関しては、役員・従業員間のコミュニケーションが円滑であれば、
同僚や部下のちょっとした変化を発見し対処することによって、動機が生まれる
ことを食い止めることができるでしょう。
「正当化」に関しては、経営方針や社内規則を真に理解し浸透させていくこと
によって、不正を思い留まらせる倫理観が形成されていくでしょう。

ただしどんなにルールや監視を厳しくしても、時間がたつにつれてまた動機や
機会が発生してしまうものです。
会社は役員や従業員に対し、「不正をさせない、見逃さない」という姿勢を
見せるだけでなく、その気持ちも起こさせないような風土作りが必要かも
しれません。

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内部通報制度の外部窓口、職場のセクハラ・パワハラ・人間関係などの
外部相談窓口についてのお問い合わせは、
ダイヤル・サービス株式会社営業部までご連絡ください。

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