第104号:<ハラスメントのヒヤリ・ハット>

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◆ホットライン通信第104号◆
<ハラスメントのヒヤリ・ハット>
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                                                      2017年5月25日
メールをご覧いただいている皆様へ

吹く風が肌に心地よいこの頃です。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

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◇◆電話カウンセラーから◆◇
 <ハラスメントのヒヤリ・ハット>
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平成27年度の「精神障害に関する事案の労災補償状況※1」を見ると、
ハラスメントと考えられる出来事(「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴
行を受けた」「セクシャルハラスメントを受けた」)による支給決定件数は
84件で、内8名の方が自殺(未遂含む)とされています。

このように、ハラスメントは労働者を死に追いやる可能性のある重大な労働
災害です。しかし、「職場のパワーハラスメントに関する実態調査※2」では、
8割の企業がパワーハラスメントの予防・解決のための取組は重要と考えてい
るのに、実際に取組を行っているのは5割程度という結果になっています。
ハラスメントに対する危機意識は低いという印象を受けます。

原因としては、他の労働災害と比べてハラスメントがまだまだ新しい問題で
あるということが考えられます。また、ハラスメントは他の労働災害と比べて、
正常な状態と異常な状態との切り分けが難しく、問題として意識しにくいと
いうこともあるかもしれません。

正常な人間関係であっても、人は声を荒げたり、不機嫌な態度を取ったりす
ることがあります。その頻度や程度が徐々にひどくなっていくその延長線上
にハラスメントはありますので、どこからがハラスメントかを判断すること、
ハラスメントと気づくことが難しいのです。

例えば、騒音のある職場(工場や調理場など)では、大声で業務のやり取りを
しなければ聞こえません。どなり声のように聞こえることもあるかもしれません。
するとその中に、時折「バカヤロウ!」などという言葉が混ざるようになって
も無視されてしまうでしょう。そして「バカヤロウ!」が頻繁になり、さらに
ひどい言葉が飛び交うようになっても、「いつものこと」としか感じられなく
なり、ある時、同僚がうつ病で休職して初めて事の大きさに気づくのです。

元来、人には変化に気づきにくいという心的特性(変化盲)がありますので、
ハラスメント予防のためには、人間関係の小さな変化を意識することがより
大切になってきます。
そこで「ハラスメントにおけるヒヤリ・ハットは何かを考え、ヒヤリ・ハット
が起こらない組織を作るための具体的な対策を講じること」を提案したいと
思います。

ヒヤリ・ハットとは、事故には至らないがヒヤリとしたり、ハッとするよう
な出来事のことです。
例えば「上司に挨拶しても顔も見ずにうなずくだけである」
「先輩が仕事中にその場にいない新人社員について愚痴をこぼしていた」
などの行為などもハラスメントのヒヤリ・ハットと言えるかもしれません。

対策としては、研修時に「ハラスメントのヒヤリ・ハットとは何だろうか」
「ヒヤリ・ハットを起こさないためにはどうしたらいいだろうか」をテーマに
皆で話し合うことが考えられます。それだけでも自他の言動に意識的になれます。
また皆で考えた「ハラスメントのヒヤリ・ハット事例」をポスターにして張り
出したり、チェックリストを作成して定期的にチェックしたりすることで、
組織全体でハラスメントに対する危機意識を高めることになるでしょう。

事故のヒヤリ・ハット予防では、個々人が注意することも必要ですが、
それ以上に、ヒヤリ・ハットが起こらない職場の環境づくりが大切です。
ハラスメントについてもヒヤリ・ハットを意識し、
穏やかな雰囲気の職場づくりを目指してみてはいかがでしょうか。


※1 平成27年度「過労死等の労災補償状況」(厚生労働省)
※2 平成28年度厚生労働省委託事業
    「職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書」
    (東京海上日動リスクコンサルティング株式会社)
    
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