相談員コラム・インタビューCOLUMN & INTERVIEW

相談員インタビュー

通報者様の心情を理解し、
共感することで築いていく信頼関係。
単なる聴き手を超えた
使命感があります。

産業カウンセラー
「企業倫理・コンプライアンス」担当相談員

キャリアコンサルタントとして民間企業や自治体で働く人たちの心理に向き合ってきた経験を活かし入社。以来約10年間、企業倫理相談員として内部通報をひたすら聴き続けてきたベテラン。

何年も迷い、どうにもならなくなってお電話をいただくこともあります。

産業カウンセラー 「企業倫理・コンプライアンス」担当相談員

企業内の不正や違反、ハラスメントなど、職場で起きている問題に対する内部通報窓口の相談員です。

通報は、概ね3割強が不正や人事・労務に関するもので、次の3割強が人間関係やハラスメントであり、残りの3割強がそれ以外の内容になっています。なかには「通報」を敷居の高いものだと感じられる方も多いようで、我慢に我慢を重ねた末、会社を辞める覚悟でお電話をいただくこともあります。「こんなふうに、苦しいんですよね」、「こういうことを、会社におっしゃりたいんですよね」といった言葉をかけながら、その想いをできるだけ分かろうという姿勢でお話を聴きます。

通報内容というのは非常に心情的な側面が大きいものなので、ご本人もそれが企業に、きちんと正確に伝わるかを気にしていらっしゃいます。ですから、その方が最終的にはどんなことを望んでいるのか、ご希望を伺った上で相談員自らが簡潔に報告書にまとめ、企業のご担当者に提出しています。

通報者様が言いたいこと、企業へ伝えたいこと。その心情を理解する役割

産業カウンセラー 「企業倫理・コンプライアンス」担当相談員

私たちはまず、通報者様がお電話をかけてこられた意図や伝えたいこと、そこに至った経緯を探ることでの方の心情を理解するよう努めています。

以前、職場で嫌がらせを受けているという店舗勤務の女性の方からの通報を1時間ほどお聴きしたときのこと。お話を伺っていくと、その方がお仕事にとてもやりがいを感じ、お客様からとても愛されているということが分かってきたんです。その方が、ご自分で意識されている以上に働きがいを感じていらっしゃるのだということに思い当たり、「お客様から愛されているんですね」と返したところ、少し考えられて「本当に!こちらで全部お話しして会社を辞めようと思っていたのに、辞められなくなりましたね」とうれしそうな声でおっしゃったのです。

その方は、もう一度仕事を続けようと思い直されました。お話を聴くことで、これまでどこにも言えなかったことが「初めて伝わった」と感じていただけたのかなと思っています。

産業カウンセラー 「企業倫理・コンプライアンス」担当相談員
こだわりの仕事道具

「声」は何より大切にしており、電話の合間に喉をうるおすための水筒とのど飴は必須アイテムです。
声が出なかったり、聞き苦しい声になっては仕事に影響してしまいますので。

産業カウンセラー 「企業倫理・コンプライアンス」担当相談員

通報者様と相談員の信頼関係をぜひ、企業の内部にも持ち込んでいただきたいですね

産業カウンセラー 「企業倫理・コンプライアンス」担当相談員

オーダーメードの靴をつくることが“ビスポーク(bespoke)”と表現されることがあります。「Be Spoken=職人とお客様が対話しながら満足のいく靴を作り上げる」ことに由来しているそうですが、私たちの仕事もそれに似ているかもしれません。

その方が、どんな靴を望まれているのか、いつどこで履くのか、その靴でどんな一歩を踏み出したいのか・・・・・・。
そんなことを聴き取りながら靴(報告書)をつくることは、通報者様のお話を聴き、その心情を理解し、それをしっかりと企業へ伝えるための報告書をつくるという私たちの仕事とも重なります。

報告書は、通報者様の語り口を残しつつ、通報者様のおっしゃりたかったことが伝わるようにまとめられています。そのため、通報者様の心情や通報者様の目から見た状況等、さまざまな情報をくみ取っていただけるものになっています。

また、お話をじっくりと聴く中で、通報者様と私たちの間にはおおむね信頼関係ができていると自負しています。その関係性をベースにして、企業のご担当者も通報者様に接していただけたらと思います。
そして、私たちが築いたような信頼関係が、企業と通報者様の間にも芽生えたなら、こんなにうれしいことはないですね。

窓口を導入することは企業にとってのリスクを
減らすことにもつながります。

産業カウンセラー 「企業倫理・コンプライアンス」担当相談員

コンプライアンス
WORK

企業や各種法人のコンプライアンスやハラスメントに関する総合サポート&コンサルティングサービス。経験豊富な社会保険労務士や産業カウンセラー、臨床心理士などが最適なソリューションを提供します。