糖尿病の予防に水溶性食物繊維

 

血糖値が少し高めなので、糖尿病にならないように日頃から気を付けています。ある雑誌に「海藻などに豊富な水溶性食物繊維を多めにとると糖尿病の予防になる」と書いてありましたが、水溶性食物繊維で糖尿病を予防できるのですか。野菜や豆類などでは効果はないのでしょうか。

 


 

 

 

食物繊維は、人の消化酵素で分解されない食品中の成分のことを言います。その中で、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」の2つに大きく分けられます。2つの食物繊維はそれぞれ違った特徴と働きがあります。

 

水溶性食物繊維は摂取すると水に溶けて、粘性の高いネバネバした溶液になり、胃の中で食物を包み込みます。胃から小腸への移動がゆっくりになるため、糖質の吸収がゆるやかになり、食後の急激な血糖値の上昇を抑えることができます。一方、不溶性食物繊維は野菜や豆類に多く、大腸で水分を吸収して便のかさを増やします。また、噛みごたえがあるので必然的によく噛むようになり、満腹感を得やすく、食べ過ぎにくくなり体重管理につながります。

 

糖尿病とは、血液の中に含まれる糖の濃度が高い状態が長く続く病気のことです。食後、血糖値の急激な上昇を繰り返すと、高血糖な状態が続き、糖尿病の発病につながります。それゆえ食後の血糖値を急激に上げにくくする水溶性食物繊維は、糖尿病を予防すると言われているのです。また不溶性食物繊維により、よく噛むようになると糖尿病の発病の一因とされる肥満や過食の予防に役立ちます。

 

食物繊維の多い食品には野菜やきのこ、こんにゃく、海藻、豆類、精製度の低い穀類などがあり、「水溶性」「不溶性」どちらも含まれています。健康維持のためには、いろいろな食品を組み合わせ、両方をとることが大切です。適正なエネルギーの範囲内でバランスのとれた食生活を心がけましょう。