白酒と甘酒は同じもの?

 

祖父母を招いてひな祭りのお祝いをしようと思っています。ひし餅やひなあられと一緒にお供えする白酒は、甘酒と同じものでしょうか。子どもが飲んでも大丈夫ですか。

 

 


 

 

 

 

 

甘酒と白酒は、どちらも白く濁った飲み物で一見よく似ているため、同じものと思っている方も多いと思います。しかし、材料や製造工程、アルコールの有無などに違いがあります。

 

甘酒は、ご飯やおかゆに米こうじをあわせて保温し(55~60℃で12~24時間)、米のでんぷんをブドウ糖や麦芽糖に糖化させた飲み物です。アルコール分をほとんど含みません。一晩でできることから「一夜酒(ひとよざけ)」とも言われていました。

 

甘酒でも酒粕を湯に溶かし、砂糖などで甘味をつける作り方もあります。その場合、酒粕由来のアルコール分が残るため、子どもやお酒に弱い方はアルコールを十分に飛ばす必要があります。

 

一方、白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込んで作るお酒です。仕込んでから1ヵ月くらい熟成させ、できたもろみを軽くすりつぶして作ります。特有の粘りと甘味があり、アルコール分を9%前後、糖質を45%含み、酒税法ではリキュール類に分類されます。

 

白酒はひな祭りのお供え物として知られていますが、古代中国では3月3日に摘んだ桃の花びらを酒に漬けた「桃花酒」が飲まれていました。日本では浸透せず、江戸前期頃に作られるようになった白酒が飲まれるようになりました。それは、白酒が比較的低アルコールで甘味が強いため女性に好まれ、白い色が桃の花の色と紅白になり縁起がよいと考えられていたからのようです。

 

桃の節句には、大人は白酒で、子どもは甘酒で楽しくお祝いしたいですね。くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。