初午になぜ稲荷ずし?

 

子どもと料理教室に参加することになりました。2月の初午の行事食として稲荷ずしを作るそうです。なぜ稲荷ずしなのでしょうか。由来を教えてください。

 


 

 

 

「午(うま)」というのは、いわゆる十二支の1つで、年に「午年」があるように、日にも「午の日」があります。「初午(はつうま)」とは2月の最初の午の日のことで、稲荷神社では五穀豊穣を願う祭りが行われます。初午は運気が高まる日といわれ、稲荷神社のお使いであるキツネの好物の油揚げを使った「稲荷ずし」を食べると福を招くとされているそうです。旧暦の2月は今の2月下旬から4月中旬頃にあたります。ちょうど農作業を始める時期のため、稲作や農業の神様として信仰され、米の凶作を避けたい日本人に大切にされてきました。「稲荷」は「稲生り(いねなり)」「稲が成る」に由来しています。

 

稲荷ずしは江戸時代の中期(1830~1844)頃には、今の両国辺りの屋台で売られ、庶民の味になったようです。当時はのり巻のように開いた油揚げにご飯を巻いたものを切り売りし、わさび醤油をつけて食べるのが一般的でした。屋台の角行燈(かくあんどん)に「稲荷大明神さま」と書かれ、夜になると「おいなりさん」という呼び声がしていたとか。今でも親しみがある呼び名ですね。

 

2月といえば「節分」や「恵方巻き」の印象が強いですが、今年はお子さんと一緒においなりさんを作って、おいしく食べて福を招きましょう。