ハヤシライスと同じ料理なの?

 

クリスマスにハヤシライスを作ろうと思っています。レシピを調べていると「ハヤシライス」「ハッシュドビーフ」「ビーフストロガノフ」などの名前で、同じ料理に見えるものがあります。何が違うのでしょうか?

 


 

 

 

「ハヤシライス」「ハッシュドビーフ」「ビーフストロガノフ」のいずれも牛肉のこま切れと玉ねぎなどをドミグラスソースやトマトソースで煮込んだ料理で、はっきりした違いはありません。ただ、ビーフストロガノフは最後にたっぷりのサワークリームを加えるのが大きな違いです。そして名前の由来も唯一違います。ビーフストロガノフは、19世紀にストロガノフ伯爵のフランス人コック長が作った創作料理で、この名が付けられました。今では伝統的なロシア料理です。

 

ハヤシライスの名前の由来は、いろいろな説があります。まずは、ハッシュドビーフが語源となった説です。ハッシュドビーフ(hashed beef)は、「牛肉をこま切れにする」という意味があります。このハッシュドビーフをご飯にかけた料理「ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス(hashed beef with rice)」が略されてハヤシライスになったというもの。

 

ほかに早矢仕有的(はやし ゆうてき)という名前の人が考案した料理だからという説もあります。早矢仕有的(はやし ゆうてき)は、丸屋商社(現・丸善)の創業者で、文明開化のころ西洋文化をいち早く取り入れて洋書、文具などの輸入を始めました。彼は洋食にも興味を示し、こま切れにした牛肉と野菜類の煮込み料理を考案して、客人をもてなしたそうです。この料理がおいしいと評判になり、早矢仕さんの作った料理なので「ハヤシライス」と呼ばれ、レストランのメニューにも登場するようになったともいわれています。

おもてなし料理であるハヤシライスは、クリスマスにうってつけの料理ですね。