ビール腹ってホント?

 

おなか周りが気になり始めました。ビールを毎日飲むので、ビール腹ではないかと思っています。「ビールを焼酎にしたら大丈夫だよ」と同僚に言われたこともあり、代えてみようと思っています。それでおなかは引っ込みますか?

 


 

 

気になるおなか周りの原因が、習慣的なビールであると感じているのですね。確かに「ビール腹」という表現があります。その影響か、ビールは太ると思っている方もいます。しかし、ビールだけがビール腹を作るというわけではありません。アルコールを飲むと摂取エネルギーが増えやすく、さらに日頃の運動不足が重なっておなかが出るというのがビール腹のからくりです。

 

お酒には製造方法の違いで「醸造酒」と「蒸留酒」の2種類があります。「醸造酒」は、穀類などの原料を発酵させたお酒で、ビールや日本酒、ワインなどがそれに分類されます。「蒸留酒」は、発酵液を加熱、蒸留してアルコールを濃縮したお酒で、焼酎やウイスキー、ウォッカがそれに分類されます。醸造酒がアルコール以外の糖質などを含むのに対し、蒸留酒は揮発しない糖質などが取り除かれるため、同じ酔い心地でもエネルギーは蒸留酒のほうが低めです。アルコール20gを含有する分量で比較すると、ビール(中瓶1本強・540ml)は220 kcal、焼酎(0.5合弱・70ml)は140kcalです。これが焼酎は太りにくいといわれる根拠なのかもしれませんね。

 

ちなみに白飯のおにぎり1個は約180kcalです。このエネルギー、焼酎0.5合と大差ないことにお気づきでしょうか。お酒はあまり満腹感が得られないこともあり、摂取エネルギーが過剰になりやすい傾向があります。摂りすぎたエネルギーはおなか回りの内臓脂肪となり、ビール腹を成長させます。ビール腹の改善や肝臓をいたわるためにも、適量の飲酒を守り、「休肝日」を設けることを心がけましょう。1日のお酒の適量(アルコール含有量20gに相当)は、ビールなら中瓶1本強、焼酎なら0.5合弱です。適量とはいえ、これを毎日飲んでしまうと、休みのもらえない肝臓は過労で悲鳴を上げてしまいます。肝臓にも週休2日制を導入してあげましょう。

 

そして、溜め込んでしまった内臓脂肪やお酒で摂りすぎたエネルギーを消費するためには、運動の習慣を持つことも大切です。身近な歩行でエネルギー消費量を増やすのが、手軽で取り組みやすくお勧めです。体重65kgの男性が30分歩いて、約137kcalのエネルギー消費ができます。これは、焼酎0.5合とほぼ同じです。日頃から歩く機会をつくり、活動量を増やすように心がけると、ビール腹解消も夢ではないはずです。