小さな習慣でストレス解消

いよいよストレスチェック制度が始まりました。カウンセラーとしては、一年に一回の心の健康診断として役立てていただきたいのですが、「ストレスが高いとわかってもどうすればいいの。どうにもならないよ」と思う方もいらっしゃるでしょう。

 

相談者様から「仕事の量が多すぎるが人が足りない。会社は新しい人を雇ってくれない。残業が多く疲れ切っているがどうしようもない」、「小さな子どもがいて、妻が育児で疲れ切っている。帰宅すると、子どもの世話や妻のフォローで大変である。職場でも家庭でも気が休まらない」と、まさに四面楚歌の状況を伺うことがあります。どうしたらいいのか、と相談者様とともに頭を抱えてしまいます。

 

そんなとき、知り合いのカウンセラーから聞いた話を思い出します。 そのカウンセラーはDVで苦しんでいる女性(Aさんとします)に、子どもとの食事の時間を一定にすることを勧めたそうです。いつ配偶者から暴力をふるわれるかわからない、気の休まる時もないストレスフルな毎日です。子どももAさんも精神的に参っています。Aさんには気晴らしをする時間もお金もありませんでしたが、朝、夕と定時に食事をすることは可能でした。大変な状況にあればあるほど、同じ時間に食事をする、こんな当たり前のことでも、心にふっと落ち着きをもたらします。

 

ストレス解消のために、ジムで運動する、旅行に行く、おいしい物を食べに行く、それができれば最高です。けれども時間やお金がかかることは実行するのが難しい場合があります。そんなときには、1日に5分でも10分でもいいのです。ちょっとしたことを習慣にし、日常生活に取り入れることが、ストレスを解消し、心の安定をもたらす助けとなります。新たに何かを始めるのではなく、いつも何気なくしていることを意識する、丁寧にするだけでも構いません。

ある相談者様は「朝早めに職場に行くことにしている。誰もいない休憩室でコーヒーを飲んで本を読む。その時間があるから何とかやれている」とおっしゃっていました。 ストレスを感じている皆様、生活の中にストレス解消のための小さな習慣を取り入れてはいかがでしょうか。朝鏡をみるときに笑顔を作る、休憩は1時間きちんととる、お茶やおやつタイムを楽しむ、お風呂で「気持ちいい」と声に出す、など。些細だけれど、だからこそ続けられることを試してみましょう。