訴えることをあきらめた相談者

「長い間、リーダー的存在の同僚からいじめられてきました。無視され、あからさまに仲間外れにされます。他の同僚達は自分がターゲットになるのが怖くてその同僚の言いなりです。最初の頃は上司に相談していましたが、改善しないので今は相談していません。人事担当者の定期面接でハラスメントがありますかと聞かれても無いと答えています。我慢するか辞めるかしかありません…」

 

時折、このような相談をお受けします。相談者は往々にして我慢強く真面目な方です。長期間のストレスで、精神的な不調に陥っている方もいらっしゃいます。カウンセラーとしては、会社のご担当者に相談して対処していただくことをお勧めするのですが、なかなか承知してくださいません。

 

相談者は、「面倒くさいことを言うやつだと思われてクビにされるのではないか」「告げ口したと思われていじめがひどくなるのではないか」等々の不安を抱えていらっしゃいます。カウンセラーは、会社は相談者が不利益を被らないよう配慮して対応してくださることを丁寧にご説明し、納得していただくよう努めています。 しかし、「以前相談しても改善しなかったのだから、今度も駄目に違いない」「上司はいじめがあることを見ているのに何もしないのだから、誰に相談しても無駄である」とあきらめきってしまい、状況が変わっているにもかかわらず(上司の異動、相談窓口の開設など)、改善の可能性を受け入れることができない方もいらっしゃいます。カウンセラーは、相談者と信頼関係を築くことによって会社のご担当者へのご相談につなげるよう努めるのですが、電話相談のみでは難しい場合があります。

 

このような、訴えることをあきらめた相談者を見落とさないためには、複数の方法で職場の状況を把握することが大切です。既に定期面接やアンケートなどを実施されている企業は多いと思います。12月からストレスチェック制度が始まりますが、ストレスチェックやストレスチェックに基づいた集団分析も有効だと思います。他部署と比較して多重労働なわけではない、誰も何も訴えないけれども高ストレス者が多い場合など、注意していただくといいかもしれません。

 

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