生活リズムを整えるために

猛暑が続いた夏も終わり、秋の空気とともに今年はシルバーウィークがやってきます。夏休みや連休は嬉しい反面、生活リズムが乱れかえって体調を崩してしまう、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

文部科学省が全国の公立小学校5年生から高校生計2万人強を対象に実施した調査(注1)では、毎日の睡眠時間を「十分ではない」と感じている高校生が3割に上り、スマートフォンの操作時間の長さと就寝時刻の遅さが関係していることが示されました。学校がある日とない日で、起床時間が2時間以上ずれることがある生徒は、「午前の授業中が眠くて仕方がないことがある」と答えた者の割合が高いこともわかりました。
このような傾向は、社会人も同様といえます。平日の睡眠不足を補うために、休日に「寝だめ」をしている方も少なくないでしょう。しかし、休日の朝遅くまで寝ていると体内時計のリズムが「夜型化」し、翌週前半の「時差ボケ」状態を引き起こすことが指摘されています。また、「睡眠」を「ためる」ことができないことも明らかになっています。

 

昨年、厚生労働省が11年ぶりに睡眠に関する指針(注2)を改訂しました。科学的根拠に基づき、年代・ライフスタイル別に記載され、非常にわかりやすい内容になっています。
生活リズムを整えるためには睡眠が要になります。(1)夜食は軽食で済ませる、(2)寝る3時間前にはブルーライトを浴びない、(3)休日と平日の就寝・起床時間の差を2時間以内にする、(4)適度な運動、(5)朝太陽の光を浴びる、(6)朝食をとる、などが推奨されています。

 

とはいえ、頭ではわかっていても、忙しくて思うようにならないのが現実でしょう。また「~してはいけない」とか「~しなければならない」と考えると、それだけで憂うつになったり億劫になったりするものです。 そこで、睡眠や朝食を「楽しみ」と捉えられるような工夫をしてみてはいかがでしょうか。例えば、寝室はお気に入りだけで構成(電子機器を持ち込まない)、肌触りのいいパジャマと寝具にする、アロマを焚く、美味しい朝食を用意する、など。評判のパン屋さんで購入したらゆっくり味わっていただきたいですよね。

 

すべてを一度に整えることは難しいですが、できることから少しずつ試してみて、休み明けには心身ともにすっきり健康な状態で仕事に臨めるようにしていきましょう。

 

*注1「睡眠を中心とした生活習慣と子どもの自立等との関係性に関する調査の結果」(2015年4月公表) *注2「健康づくりのための睡眠指針2014」