4月・5月はご用心

多くの企業で4月を新年度としてスタートを切り、新たな環境で新たな人間関係を築いていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。

 

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この時期になると、ダイヤル・サービスのメンタル相談窓口には、新入職員や異動や昇進された新任者、そのご家族や上司の方などからの電話が目立ちます。初めての一人暮らし、初めて任せられる仕事、初めての物事に戸惑う子どもに親として更に戸惑う、といったように「初めて」に対する不安は大きく一人では抱えきれなくなります。

 

これまで経験したことのないことをいくつも同時に進めなければならないとすると、先行きが見えない不安から誰でも戸惑ったり焦ったりするでしょう。しかし、生活や気持ちが安定しない時期が長く続くと、体も心も破綻してしまいます。厚生労働省の統計によると、日本の自殺死亡数は1年の中で4月~5月がピークとなっている年が多いことがわかります。季節の変わり目で気温の変化が大きかったり、5月の大型連休でリズムが安定しなかったりと季節要因も加わる時期だけに、自殺へのリスクが高まるのかもしれません。

 

そのようなとイラストきに、周囲から「どうしたの?」「大丈夫?」という一言があると、深刻な状態に陥ることを防げるのではないでしょうか。声掛けをするためには、普段からのコミュニケーションを良好にしておくことが大切です。関係性ができていれば、「普段と違うぞ」という違和感をもったり、些細な変化に気づいたりできます。例えば、「遅刻が目立ってきた」、「服装や髪形に無頓着になっている」、「目つきがおかしい」、「仕事のミスが多い」、「周囲とのトラブルが目立つ」など客観的事実を見逃さないようにしましょう。

 

変化に気づいたときには、上司や健康管理スタッフが面談したり、産業医やEAPを活用し、より専門的なサポートが必要な状態か確認したりしてください。早期介入を心がけることが悪化を防ぐ鍵となることを忘れないでいたいものです。