こころの病気の治療

こころの病気には様々な症状や病態があり、治療法について一概にいうことはできませんが、今回は治療の柱となる「服薬」についてお伝えしたいと思います。

 

主治医の先生は治療の際、診断に基づいて症状に合わせた処方を出すことがあります。その際に、薬の効果や服用の仕方や注意点、そして副作用についても説明があると思います。もし、服薬にあたり心配なことやご不明な点がありましたら(きっとあると思います)、必ずその場で質問をしてください。なぜなら、納得がいかないまま薬を飲むことは、後々勝手な減薬や断薬をしてしまう危険性につながるからです。主治医の先生は、処方された薬が決められた通りに服用されているものとしてその後の治療を行います。勝手な減薬や断薬は、その大前提を覆してしまうことになり、正確な診断を妨げることになります。勝手な減薬や断薬は治療に大きな影響を及ぼすのです。さらには治療者と患者としての信頼関係を損なうことにもつながりかねません。薬を飲むことに対して抵抗があるときや副作用に困っているときは、決して我慢せずに正直な気持ちを主治医の先生にお話しされるとよろしいかと思います。病は気からと言います。疑問や不安が解消されて安心して服薬することができれば、症状の早期改善にもつながります。

 

イラスト

もうひとつ注意してほしいことがあります。多くの場合、精神科・心療内科の先生は患者さんを抱えていて、ひとりひとりの方に多くの時間を割けないという事情があります。診察の際に、状況を細かく説明していると、一番言いたいことを言う前に診察時間が終わってしまうかもしれません。一番言いたいこと言えずに診察が終わってしまうと、次回の診察までの間に具合が悪くなってしまうこともあります。そのようなことを防ぐためにも、主治医の先生にお伝えしたいことを整理して、事前にメモにしておくことをお勧めします。診察の際は、そのメモをもとに端的にお話しし、もしうまく話せないようなら、メモをそのままお渡ししてしまってもよいでしょう。そうすればわからないことについては先生のほうから質問してくださると思います。

 

「信頼できる先生からのお薬は効き目も違う」というお話を聞いたことがあります。こころの病気では、主治医の先生との信頼関係が欠かせません。ぜひ、積極的に主治医の先生に働きかけてみてください。