「話す」ということ

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「話すことで、いったいなにが変わるというの」、「話したって何の解決にならないじゃないか」とおっしゃる方がいらっしゃいます。また「カウンセリングといっても、ただ話を聞くだけで、何のアドバイスもくれないのでは」とおっしゃられる方もいます。
 相談者様が相談に来られた時点で、抱えていらっしゃる問題は、すでにご自身の手に負えないくらい大きく、かつ複雑になっています(だからこそ、ご相談に来られたのですが)。カウンセラーのアドバイスで、相談者様の状況が劇的に変化をするというケースはむしろ稀です。 
 ご相談をうかがっていくうちに、実際は自ら解決方法や答えを知っているにもかかわらず、それを選択することができない、もしくは実行に移すことができないという状況が浮かび上がってきます。また、お話しの途中で相談の目的が変わっていくということもよくありますし、新たな問題に気づくということもあります。

 

 相談者様が相談に来られる目的は、大きく3つに分けることができます。
 まずひとつは、抱えている問題を解決するための方法が知りたい。または、どのように解決したらよいのか、アドバイスやヒントがほしい。ということです。
 次に、話をすることで、心理的な緊張や不安を和らげ、気持ちや考えの整理をする、ということです。
 そして最後に、誰にも話すことのできない危機的な状況において、抱えている孤独や不安な気持ちを分かち合ってくれる存在を必要としている、ということです。

 

 カウンセラーは話を聞きながら、相談者様の抱えている現実的な問題とその後ろにある本質的な課題を一緒に考えます。そして、その課題に対してどうしたらいいのか、相談者様ご自身で答えにたどり着くようにお手伝いしています。

 

自分のイラスト頭の中にある考えは、人に話し、いったん「外」に出すことによって「主観」から「客観」へと変わります。「苦しみや悩みは、人に話すことで半分になる」とも言われています。
 実は、冒頭のように「話すこと」に意味を見出せない方は、自分の本音を話せる相手がいない、という方であることが多いようです。
 なんでも話せる相手というのはなかなかいないものです。何か問題を抱えた時、そして相談できる人が周りにいない時には、ぜひカウンセリングを受けられることをお勧めします。