より良い睡眠のために

今年の夏は大変な猛暑でした。寝苦しい夜を過ごされた方も多いと思います。最近ようやく涼しくなってきましたが、皆様、ぐっすり眠れているでしょうか。
 
厚生労働省が公表した「国民健康・栄養調査結果の概要(平成29年)」によると、「睡眠で休養が十分にとれていない者の割合は20.2%であり、平成21年からの推移でみると有意に増加している」そうです。「健康日本21(第二次)」では、平成34年度までに、「睡眠による休養を十分とれていない者」の割合を15%まで減らすことを目標としています。目標達成までの道のりはまだまだ険しいようです。
 
厚生労働省は、睡眠の重要性の普及啓発のために「健康づくりのための睡眠指針2014」(※1)を策定しています。その中で提示されている「睡眠12箇条」のポイントをいくつか紹介します。

 

・適切な睡眠時間は、個人差はあるものの、6時間以上8時間未満あたりにあると考えるのが妥当であり、日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番です。
 
・睡眠不足は、仕事中の事故やヒューマンエラーの危険を高めます。「人間が十分に覚醒して作業を行うことが可能なのは起床後12~13 時間が限界であり、起床後15 時間以上では酒気帯び運転と同じ程度の作業能率まで低下する」という研究結果もあります。睡眠不足の場合には「午後の早い時刻に30分以内の昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的」とのこと。仕事中に眠気を感じる時は、昼休みに昼寝をすると良いでしょう。
 
・眠ろうとすればするほど眠れなくなるという経験はありませんか。寝付きが悪い場合には、決まった就寝時刻にこだわらず、自分にあった方法で心身をリラックスさせ、自然に眠くなってから寝床につくこと。睡眠が浅く夜中に何度も目が覚めてしまう場合は、寝床で過ごす時間が長すぎる可能性も。その場合「積極的に遅寝・早起きにして、寝床で

過ごす時間を適正化することが大事」です。睡眠が浅いと疲れを感じやすいため、より「長く寝なければ」と思いがちですが、それは逆効果のようです。
 
・睡眠中に呼吸停止などの異常がある場合や、睡眠を十分とっているはずなのに日中の眠気が続く場合などには、早めに専門家に相談することが大切です。

睡眠は、心身の状態と密接に関連します。「睡眠12箇条」を参考にしながら、より良い睡眠を取るよう心掛けましょう。

 

※1「健康づくりのための睡眠指針2014」(厚生労働省)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/

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