創立50周年記念誌 幸せな未来をつくる対話の力
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26ダイヤル・サービスの「対話の力」とは~そのマインドとスキル~「対話」そのものを事業に 1969年の創立以来50年間、ダイヤル・サービスが続けてきた事業は、相談者(生活者)・企業・社会との対話そのものです。相談者に寄り添い、相談者のリアルで切実な声を企業や社会に発信し、相談者の側に立った社会の仕組み作りを目指してきました。50年の間に社会は大きく変化しています。それに伴って出てきた様々な問題を、当社は「対話の力」でサポートし続けてきました。 人は一人では生きられません。誰かがそばにいれば前に進めます。私たちは、行く手を阻む問題は人と人がつながることで解決できる、と確信しながら、現実に突き動かされてサービスを立ち上げてきました。そして、今日もたくさんの声が入ってきています。 「もしもし。ちょっとお話していいですか」相談員はその声に集中します。電話の向こうには、姿の見えない相談者がいます。年齢も、暮らし向きも、考えかたもそれぞれ違うでしょう。しかし、1つだけ共通点があります。相談者が自ら選択して電話をかけてきたことです。 電話相談を利用する人を、どんな人だと想像しますPart 2電話で誰かとつながるか。悩んでいる人、秘密を抱えた人、孤独な人、様々ありますが、私たちは「一歩を踏み出した人」だと考えています。電話をかけるという行為は、誰かとつながる一歩、変化をもたらす一歩なのです。 人と人とがリアルタイムで、音声を伴いながら双方向につながる電話の機能を活かし、相談事業を確立したのがダイヤル・サービスです。まずは「電話秘書サービス」で電話を事業に活用しました。そして、「赤ちゃん110番」で電話を相談ツールとして確立したのです。電話による対話は、顔が見える、空間を共有する対面のコミュニケーションとは違う、新しいコミュニケーションのかたちでした。 電話相談事業を振り返るときに、通信手段の発展を抜きには語れません。創立当時、住宅用固定電話の普及率は30%にも届きませんでした(科学技術庁・昭和55年版科学技術白書)。電話のない家庭は、近所の家の電話を「呼出し電話」として利用させてもらった時代です。1968年無線呼出しサービスのポケットベル、1987年携帯電話は、個人が携帯し、使う場所を固定しないメディアでした。2000年代に入りスマー電話をコミュニケーションツールへ通信メディアの発展とともに

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