創立50周年記念誌 幸せな未来をつくる対話の力
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14対話から、付加価値のある先取りの事業を生み出すPart 11975年 CSR(企業の社会的責任)という言葉がまだ無い時代に、第三者の立場から様々なステークホルダー(利害関係者)との対話を通じて、その企業独自のCSRをサポートすることが、電話相談事業を拡大するきっかけとなりました。 1971年に開始した「赤ちゃん110番」には妊娠中の女性から「足がよくつる」「産院の費用はどのくらいみておけばいいの」などといった相談が入るようになりました。そこで、ベテラン看護師が予約制で受ける「プレママ110番」という特設電話を1974年に開始。その反応から十分なニーズがあるとみて、森永乳業株式会社提供で妊娠期から子育て中の親のための育児相談「エンゼル110番」を1975年5月より開始しました。森永乳業は1955年に「ひ素ミルク中毒事件」が起こり、目立った活動ができない自粛の時期でした。誠実に対応したいという想いを形にし、積極的に社会に貢献することが企業の社会的責任であることを森永乳業と当社の経営者同士で話し合い「エンゼル110番」を開始したのです。 最初のころは、利用者から「けしからん」とのお叱りの声を受けることもありましたが、1年ほどすると「赤ちゃんとお母さんのためにここまで素晴らしいサービスを提供してくれている、森永乳業の姿勢がわかった」とおほめの言葉をいただくようになりました。企業の社会貢献として開始した「エンゼル110番」 1940年代まで日本人の平均寿命は50年でしたが、1980年には男性73.35歳、女性78.76歳(厚生労働省「平成30年簡易生命表」)と、人生を80年ととらえる時代となりました。結婚、出産、子育てで人生を終える時代から、子育てを終え、定年を迎えたあとに、多くの時間が残されるようになったのです。「第二の人生」「老後」をどう過ごすかが、大きな関心事になりました。 高齢化社会を間近にして、熟年世代の経済、健康、家族などの相談窓口として開設したのが「熟年110番」でした。利用者の8割が女性で、すれ違い、ぎくしゃくする夫婦や、定年後の経済不安の相談が入りました。1981年高齢化社会の到来に対応「熟年110番」 「ヤング・トーク・トーク・テレフォン」は、世話好き、おしゃべり大好きな男女大学生が相談員となり、趣味、「エンゼル110番」1981年「熟年110番」告知チラシまだ三世代同居が多かった時代です。舅姑や子ども夫婦との、同居ゆえの相談もありました。40代女性の「自分探し」。子育てを終えた後、生きがいがほしい、社会とつながりたいという切実な相談もありました。若者同士のコミュニケーション「ヤング・トーク・トーク・テレフォン」

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