第16回CSRセミナー「イオンの企業倫理の取組み」

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第16回 ダイヤル・サービス CSRオープンセミナー
「内部統制時代の海外子会社マネジメントとリスク管理」

「海外グループコンプライアンスの具体的展開について」

講師略歴 イオン株式会社 企業倫理チーム
マネージャー 大井由紀夫氏

イオンの企業倫理の取組み

イオン株式会社は、2008年8月に持ち株会社のイオン株式会社と、小売業を専門とする日本リテール株式会社に分社化しました。グループ会社182社、 11事業に分かれて展開。企業倫理チームはグループ企業への企業倫理・行動規範の浸透・定着化を推し進めています。イオン(株)が取り組んでいる主な内容 は以下のとおりです。

① イオンサプライヤーCoC(取引行動規範)制定
2003年にイオン取引行動規範を制定し、プライベートブランドの「トップバリュ」商品の取引先約500社に対して、行動規範の遵守に取り組んでもらっている

② SA8000認証取得
社会的説明責任(SA)8000を2004年、日本の小売業として初めて認証取得

③ 国連グローバル・コンパクトへの参加
2004年、日本の小売業として初めて参加表明

④ 環境への取組み エコストア、省エネチャレンジ、植樹活動

イオン行動規範の取組み

① 2000年に作られたイオンの「基本理念」は、海外にも浸透活動をしている。「お客さま」を中心に、平和、人間、地域を重視する企業集団であることを理念として共有

② 2003年に策定した「イオン行動規範」は、イオンピープルが、同じ方向を見据え、お客様のために行動する指針となる

③ 「すべてはお客さまのために」という価値観を共有。対象はすべてのイオンピープル。地域会社、取引先、株主は同じ立場で考えて行動するパートナーという位置づけ

④ イオン行動規範の位置づけは、マニュアルやル-ルには書かれていない行動の判断材料

海外グループ企業への取組み

日本の小売業の縮小状況が出ている中、海外展開は命題です。海外といっても中心は中国とアジア地域。これからアジアの店舗数を3年間で3倍にしていこうとしています。
実際にどのように海外対応しているかというと、Plan→Do→Check→Actionというビジネスサイクルに基づいてそれぞれの国の会社に、行動規範の導入を進めてきました。
Planで各社に説明、Doで研修、企業倫理のCheckということで、1つはヘルプライン、通報制度を昨年から順次取入れを進めています。もう1つは モニタリング。無記名で現地従業員が回答したものを日本に送ってもらっています。Actionとしてモニタリングの結果や研修結果を踏まえて次年度に改善 しています。
行動規範の海外研修の際に特によかったのは教育用のDVDです。映像で見せるのは各国の研修では非常に受け入れられやすいです。

海外のヘルプラインは導入マニュアルや運用規程、利用規程、協定書などをつくり各社と相談しながら進めています。従業員に制度があることを知ってもらわ ないと意味を成さないので、本社で作ったポスターを掲示して、URLやメールで受け付けています。受付言語は英語、韓国語、マレー語、タイ語、日本語で す。

地道、誠実、正直といった、我々の文化、長年培ったDNAがありますが、そういった考え方は日本だけでなく、中国でもアジアでも受け入れてもらえる考え方。これからも「すべてはお客さまのために」という視点で浸透活動を進めていきたいと考えています。
また、会社が何をやっているかわからない会社では従業員も働きづらいし、不安に思います。わかりやすい、働きやすい企業を目指していきたいと思います。