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カウンセラーコラム

組織のコミュニケーション問題

当社のハラスメント相談窓口には、コミュニケーション不足が原因と思われる相談が多く寄せられます。
「部下に良かれと思って少しきつく指導したら、「パワハラだ」と言われてしまった。もう何も言えない」(40代後半・男性)
「上司の提案の問題点を指摘したら、そのあと口も聞いてくれなくなった。やりにくくて仕方がない」(30代前半・男性)

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多くの職場でもこういった事例はよくあるのではないでしょうか。考えられる理由は次の3つです。
①「上司」というものに対する価値観の違いがあります。「上司の言うことは絶対」と思っていた世代からすると、「それはおかしいのではないか」「どうしてそうなのか」と尋ねてくる部下世代が信じられないかもしれません。しかし、学校にスクールカウンセラーが配置され、「何かあったら相談しなさい」と言われてきた世代からすると、わからないことは尋ねるのが当然で、むしろ説明できない方がおかしい、と考えている可能性もあります。
②「組織で働く」ということに対する価値観の違いがあります。「仕事はお金を得るための手段」と考えているのか、自己実現のために「働き甲斐」を重視しているのか。自分の価値観をベースに話をすると、相手にとっては押し付けになってしまいます。
③相手の価値観を受け入れる余裕がなくなっている、ということがあります。相手が自分と異なる価値観を持っていると分かっていても、自分がストレスフルな状況であれば、相手を受け入れることはできません。
では、どうしたら職場のコミュニケーションを円滑にできるでしょうか。

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例えば、上司が部下に指示をしていた顧客へのプレゼンテーション資料作成の進捗を確認する場面で伝えるべき情報(内容)を考えてみましょう。 その情報とは、①状況・現状の把握と確認(客観的な事実の共有)、②共有された「事実」をどのように受け止めたか(評価・認識)、③どのような気持ちか(感情)の3つです。

「明日のプレゼン資料だけど、今どうなっている?(客観的な事実の共有)」「まだ8割程度の仕上がりだね。資料は事前に確認したいので、今できているところまで見せてほしい。残りは出来次第メールで送ってくれないか。修正点や意見は後で返信するよ。明朝までに修正できるかな(評価・認識)」「ほかにも仕事があるだろうが、まずはこちらを優先してくれると助かるよ。よくやってくれてありがとう。(感情)」

この3つの情報が一緒に発信されると、価値観の違いはあったとしても、お互いに安心して自分の状況・認識・感情を伝えることができるようです。これらを踏まえてコミュニケーションの仕方を意識してみてはいかがでしょうか。